しばらくはここ数ヶ月で購入した書籍の購入理由について 第1回

 しばらく、ここ数ヶ月で購入した際の理由について、述べていくこととします。

 

公安警察祥伝社新書

「日本の情報機関 ~知られざる対外インテリジェンスの全貌~」講談社+α新書

経営学入門シリーズ 経営史 第2版」日経文庫

 1冊目は、警察のなかでもよくわからない存在として語られることの多い公安警察について、現在は小説家となった古野まほろ氏が警察官僚時代の、外に出していい話を書き綴った新書です。

 古野氏は、警察関係の新書がここ数年、非常に多く、あまり内側から語られることの少ない警察内部というより、警察のしくみについて解説されています。

 今回の新書も「公安警察はどういう仕事をしているのか」をわかりやすく語ろうとしています。小説家でもあるので、エンタメ作品などにも登場する「公安」という存在に言及していることもあり、いかになじみのない警察内部の機構やしくみについての敷居を低くするかに腐心しているさまが伺えます。

 公安警察の客観的な説明というとなんですが、警察関係はなにかしら現代モノのストーリーを考えたりする際に必要な資料としては重宝するため、購入しました。

 ただ、最近は古野さんの新書はあまり考えずにノータイムで資料的な価値があると信じて購入している側面もありますけれども。

 

 2冊目は、日本における対外インテリジェンス、つまり諜報機関について書かれた新書です。古本で購入したため、2007年と古めなので、最新の情報出ないものの、2000年代(ゼロ年代)の資料としては使えると判断しています。

 こちらも、古野氏の「公安警察」と同じで、資料として使えそうという基準で購入しています。

 こういった書籍はときどき出てくるのですが、すでにたとえば1冊、新書で出ていると、新しい切り口がない限りは類書が出る頻度は多いわけではなく、つまり、最新の情報をまとめた書籍の登場は不安定であり、時間がかかるものなのです。

 そのため、こういった書籍は折りに触れて抑えておくことで、資料として使う日が来た時に手元に置いておきたい書籍なのです。

 

 3冊目は、経営の歴史です。比較的、近現代に焦点を当てていて、産業革命の頃を起点とした書籍です。

 こちらも2002年初版で2010年の版の書籍なので、ネット時代がどうであるかについての言及はほとんどなく、当時、どういった見方であったかを確認するための資料でもあるため、購入しました。

 ざっくり知識を補充する際に、新書はおおよそ適切な選択のひとつと言えるのですが、著者によって切り口の違いと、分野によっては思い込みが強すぎる内容が新書の形を取っていることもあり、むやみやたら新書だから教養書として大丈夫、ということはなくなりました。

 新書ブームがあったこともあり、出せば売れる、のような状況から新書の乱立期が2000年代以降にやってきました。

 ともあれ、経営の歴史は、個人的にゲームの歴史を調べている関係において、他の産業での経営がどうであったかを知らないと、ゲーム産業の特異性が見出しづらいこともあって、まとまった経営史の解説があるため、購入しました。