しばらくはここ数ヶ月で購入した書籍の購入理由について 第5回

「相続地獄 残った家族が困らない終活入門」光文社新書
ゲッベルス メディア時代の政治宣伝」中公新書
「イギリスの情報外交」PHP新書

 1冊目は、年齢的にもそろそろ両親の寿命はどこまで続くのかがわからないものの、平均寿命に近づきつつある、あるいは超えつつある現在、はて、実際になにかあったらどうしたものか、ということをそのときになってからでは遅いという現実があります。また、個人的な経験から、すでにもう1世代うえのところでの揉めごとを遠目に見ていたこともあり、いつか来るトラブルという認識もあって、こういった書籍は気になったときに購入するようにしています。
 なにせ、最新の法令やその他相続前、相続後にまつわる諸々は数年単位で変わっていく部分もあるので、そうなる前に読んでおきたい書籍です。


 2冊目は、ドイツはヒトラーの作った第三帝国の、宣伝の天才について書かれた書籍は気になっていたこともあり、購入しました。
 そもそも「宣伝」を専門とする大臣は、そうそういるものではありません。それが必要だたから置かれた専門大臣であるという部分もありますが、戦争遂行と並行しつつ進めていく政策の実現のために必要だった、という特異性は、では実際にはどうだったのかという観点から気になって仕方がないのです。
 個人的には、動乱期前後を含めた官僚機構や国家機構の変化、役職の推移など組織論的な興味もあり、めったにない「国家宣伝」が書籍になっていたら、読みたくなってしまいます。


 3冊目は、MI5やMI6などの諜報機関、あるいは、007(ダブルオー・セブン)のジェームズ・ボンドも含めて近現代のスパイ、諜報機関を擁したイギリスの情報外交について書かれた書籍ということで、購入しました。
 実際のところ、ジェームズ・ボンドを主人公にしたシリーズは、これらを書いたイアン・フレミングがかつて元英海軍情報部に勤務していたという、元スパイが書いたスパイ小説です。
 こういった人物を生み出す、イギリスの独特の人材層も含めてイギリスの情報外交は、それら諜報員を含めた情報を得たうえで、いかにして外交に生かすかというイギリスについて、諜報組織と英国諜報史の両面から書かれている書籍です。
 もともとスパイや諜報機関などには、子供心にロマンを感じるタイプなので、そういった意味でもスパイに関する書籍は読みたくなります。