しばらくはここ数ヶ月で購入した書籍の購入理由について 第8回

「ドラゴン」Truth In Fantasy
「貴族とは何か ノブレス・オブリージュの光と影」新潮選書
グループサウンズ」文春新書

 1冊目は、新紀元社のファンタジー系のテーマ別シリーズの書籍です。ドラゴン「だけ」を扱った書籍はいまの時代になってこそ、見かけるようになりましたが、前世紀では限られた書籍しかなく、そもそも小説の「指輪物語」などが大元のソースだったりして、民俗学的研究等も、妖怪が漫画家の故・水木しげる氏の妖怪本やマンガの印象が強く、1980年代からD&DなどのTRPGなどを通して、徐々に定着していった感もあります。
 それゆえ、この書籍が書かれたのは2002年と世紀が変わってすぐの時期でもあり、この時期に入手できるドラゴン、ドラゴンに類する生物や眷族のような存在にまでスポットライトを当てている可能性もあり、巻末参考文献に期待しながら購入しています。

 

 2冊目は、貴族制度に関する古来からの歴史的な解説で、個人的にはなぜいままでこんな本がなかったのか、と思うぐらいに期待していた選書です。著者の君塚直隆氏は、英国政治外交史、国際政治外交史の歴史学者であり、近年、エリザベス女王に関する書籍を含め、英国史でよくお見かけする名前です。
 この書籍はじっくり読むため、少しずつ読み進めている感じです。
 読む前の本ではなく、読み終わっていない本となりますが、自分にとって情報量が多すぎるため、まだこれから読む本に入れようかと思います。

 

 3冊目は、グループサウンズの歴史を追った新書です。この書籍は、昭和史のうち、エンタメ界隈の歴史を個人的な興味から整理しようと思っているところに登場したこともあり、購入しました。
 こういった分類史的書籍は、ここ5~6年のブームになっているようで、新書や選書を定点観測している限り、急にコロナ禍で増えた気はしますが、流れはその前からあったと思います。
 そのあたりは、新書や選書のタイトル一覧データを作成すれば傾向がわかるので、個人的な作業として作成予定です。
 さて、このような観点から書籍を資料として購入している傾向は強いため、あくまでも個人的な見方としては首尾一貫しています。ときどき購入対象が広がることもありますけど。