しばらくはここ数ヶ月で購入した書籍の購入理由について 第11回

「コミカライズ魂 「仮面ライダー」に始まる児童マンガ史」河出新書
「マルチメディア」岩波新書
「データサイエンティスト基本スキル84」日経文庫

 1冊目は、漫画家であり、小説家であり、大学の教授でもある(修士号すがやみつる氏が書かれた新書です。
 子供の頃のゲームセンターあらしコロコロコミックで読んでいた親しみが「こんにちはマイコン」などをあらしのキャラで描くのを知ったときは「この人、何歳?」と思ったものですが、その後に大学院で修士号を取得されたことを知り、今回の新書にも興味を持ったことから購入する動機となりました。
 内容的には、コミカライズ史を創世期から語っていくスタイルであることが目次からわかります。
 エンタメ史は多岐に分かれやすいのが現代なので、そのひとつとして、ジャンル史の資料として読むことになりそうです。


 2冊目は、シンプルなタイトルの新書です。
 この書籍は1994年、つまりおよそ30年前に発行された書籍ですが、書かれている内容は、Windows95が発売される1995年より前の時点でのパソコンなどの未来予測の本でもあるため、すでに記憶から抜け落ちている「当時どうだったのか、どんな言葉がどのような文脈で使われていて、どんな構想を計画していたのか」などの記録となっている本書は、有力な資料のひとつとなる、と思い、購入しています。
 他にもよく購入するネットやIT系の書籍などは、エンタメ史を俯瞰するためにも重要な流れを担っていたりすると自分は捉えています。
 そのため、Windows95以前の流れの予測は、WindowsMacintoshがパソコンのOS市場の多くを占めるようになった現状に対し、どういった知見を披露してくれるかのチェックをすることにも繋がります。
 パソコンやIT、ネットの技術的な流れは速すぎることもあり、年数的にはちょっと前かと思っていても、濃密な流れとなりやすいこともあり、こういった「この時代のIT技術を切り取った」ような書籍は、やはり必要となります。


 3冊目は、IT系の資格として名前だけは知っていたため、新書でさっくりわかりそうかと思って買いました。しょっぱなから統計学の再学習をする感じで、暇になったら読もうと、すでにくじけ気味です。
 統計のスキルによって、データ分析をするという大まかな理解は進んだものの、いまだ高く聳える壁として君臨しているのが、本書籍です。
 ものすごく難しい書籍ではなく、統計学の基礎をやっていれば、たぶんそれほど難しい内容にまでは踏み込んでいるわけじゃなくて、あくまでタイトルに「基本スキル」と書かれている以上、本当に基礎なんだろうな、と目次を覗いてみても、そう思います。
 高校で数学をきちんと学べた人には「ああ、なるほど」という感じの新書だと思いますので、そのうちチャレンジしたいと思います。