しばらくはここ数ヶ月で購入した書籍の購入理由について 第23回

「犯罪・捜査の英語辞典」三省堂
「日本の古代豪族100」講談社現代新書
「1971年の悪霊」角川新書

 1冊目は、犯罪や捜査に関する英単語の辞典です。
 専門分野の単語は、普通の辞書ではカバーされ尽くしているわけではないため、こういった専門用語の辞典は重宝します。
 内容的には、通常の捜査などに関する法律用語や、犯罪用語やスラング(俗語)まで幅広いことが、パラパラとめくって見るだけでもわかります。
 もともとは警察小説を書いていた人物が英語の文化的に重要なものでは、とはじめたのがはじまりだそうです。
 この書籍に関しては、見かけた瞬間に買うべしと思ったそのままレジに直行して購入してきました。


 2冊目は、古代の豪族という名称が通用する時代の豪族100選のようなタイトルの新書がこの書籍です。
 古代史は、新しい発見によって、わからなかったことがわかるようになるか、あるいは定説がひっくり返ったりすることがたまに生じます。
 そもそも、日本の場合は古代から受け継がれてきた文書が残っている(転記したものも含め)ことも、世界では珍しいほうではあるのですが、実態が明かされる可能性が高いという意味では、日本の古代史は他の諸国よりは解像度の高い史実が得られそうな部分に魅かれます。
 この新書を購入したのは、古代において苗字や姓などもそれぞれ発生していますが、実際にそれらを下賜された一族にどのような人物がいて、どんな役割を果たしていたのかが新書レベル(ただし分厚くておよそ520頁ぐらいあります)にまとまっていることもあり、新刊で見かけてそのままレジへ行った書籍のひとつです。


 3冊目は、1971年の前後に焦点を当てた新書です。
 ただし、冒頭の文章を読む限りでは、2009年の自民党の下野と対比に置いている書き方となっていて、いずれにせよ著者の年齢(1958年生まれ)的に「その佳境の時期を過ぎたあと」がどう見えたのかを述べているスタイルです。
 帯からも、冒頭からも、当時の学生運動にまつわる諸々を痛烈な批判の姿勢で語られているようで、単に事実を述べるスタイルではありません。
 私も父に当時の状況を聞いてみたところ、やはり年齢的にちょっとズレているだけでも見方はずいぶんと違っており、他もそうだったのではないかと思いつつ、この新書ではそれらが書かれていると期待して購入しています。