今日買った本 第1回

「対立・葛藤類語辞典 下巻」フィルムアート
「幻想用語辞典」新紀元社
「マンガ・イラスト・ゲームを面白くする異世界設定のつくり方」技術評論社

 

 1冊目は、シリーズ8冊目の『辞典』で、物語のプロットやシノプシスを考える上での単語から連想される展開などを「類語」と定義してまとめた書籍です。
 お話を、物語を、小説を、脚本を、シナリオを考える人にとって、ありえそうなシチュエーションや展開のネタが詰まっているのと同時に、あくまでもシンプルな一文で「●●が●●する」のような書き方ですので、ここからどう足し引きするかは、利用する人の力量次第となります。
 便利であるし、シナリオなどをチェックするような仕事の人にも重宝すると思われます。
 そんな本なので、企画や物語を考えたい自分にとってはマストバイな書籍でした。
 ちなみに、この本は頭から最後まで読むタイプではなく、『辞典』なので手元に置いておく本であり、資料となります。

 

 2冊目は、新紀元社のやはり『辞典』シリーズの一冊です。このシリーズは他にも人名や名称などがありますが、大元の流れは他社の「ネーミング辞典」本からはじまっています。その際は、●ヶ国辞典、のように、マンガや小説、ゲームその他で使いそうな単語で、あまり一般的ではないけれどもエンタメ分野的にはよく知っている単語を、10ヶ国語ぐらいの単語とスペルとカタカナの読み方を並べる『辞典』がこの界隈で流行りました。
 そのなかでは正統派のファンタジーな用語を集成した辞典です。
 やはり『辞典』なので、こちらも手元に置いておきたい資料本ですから、読むのは必要になった時となります。

 

 3冊目は、いわゆる「創作テクニック本」の系統に連なるわけですが、とくに「小説家になろう!」から始まった、「なろう系異世界」をはじめとするいろんな世界設定を作るために、何を考えればよいのか、という観点で書かれた書籍です。
 このタイプの本としては「空想世界構築教典」という本が出ていましたが、いまは装いと名称が変わって「クリエイターのためのファンタジー世界構築教典」が別の出版社から出ています(出版社を見る限り、「歴史新書y」の新書が終了したように、編集方針の大転換があったためかと推測されます)。
 このような本があればすぐに異世界が創れるわけではなく、どちらかというと「架空世界」や「空想世界」や「異世界」を作るにあたり、抜けやモレがないかをチェックするためのチェックリスト的な利用方法を推奨したいです。
 全部が全部なんでもかんでも作っていると、ましてや架空言語人工言語などに手を出していると、ものすごい傑作ができるかもしれませんが、膨大すぎて物語を書こうとしているのか、世界設定を作ろうとしているのか、比重がおかしくなりがちです。
 そういう意味では、私たちは「指輪物語」のJ・R・R・トールキン先生ではないので、このような書籍をチェックリスト的に利用するほうが、沼らなくてよいと思います。

 世界設定の創作や架空言語の創作は、一生かけて終わることのない「沼」ですから。
 書籍の利用法は、上述のように、私もチェックリスト的に読ませてもらうことになるつもりです。