しばらくはここ数ヶ月で購入した書籍の購入理由について 第14回

「アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる「ベゾスの大戦略」」PHP新書
「英国名門校の流儀 一流の人材をどう育てるか」新潮新書
「8ヵ国科学用語辞典」講談社ブルーバックス

 1冊目は、今回は非常に意地の悪い買い方で、古本で安かったので購入した動機は、すでに2023年になってしまったいま、この本に書かれていたことがどれぐらい予測が当たっているか外れているかというチェックと興味があったからです。
 実際に、この頃はこう未来を予測していたひとつのパターンが書かれているわけです。歴史的なモノの見方としては、残ったものだけが歴史となりますが、予測は限りなく種類があります。
 そのなかで、この新書を書いた人はどれだけ正確に未来を予測しているかどうかを知るためにも購入しました。
 もっと弱い理由としては、新書を含め書籍は膨大な冊数が毎月、あるいは毎日発行されているので、著者の傾向によって、急いで購入して抑えておくか、あとでも大丈夫だろうかを見極めるためでもあります。
 それによって、買っておくべき書籍の総量を抑えるようにしないと、すぐに本棚から溢れてしまいますので、死活問題とも言えます。
 せめて、著者の執筆履歴から、積極的に買うべきか、そうでないかの判断はしたいものです。


 2冊目は、SPY×FAMILY」を読んでいたこともあって、あらためて英国の名門校はどういう実態なのだろうと興味を持って購入しました。
 目次を読む限りでは、なぜ名門校なのか、という点をしっかり解説できているようで、具体的なイメージができそうです。
 エンタメ系の企画で、英国のエリート校出身者などを設定するときの「リアリティ」としてのイメージを組み立てるためにも、こういった内情や制度について書かれた書籍は重宝します。
 あのハリー・ポッターと賢者の石に登場するホグワーツ魔法魔術学校なども、こういった学生寮のあるパブリックスクールがイメージの元となっていることが容易に想像されます。
 これらの学校には独特の規則や行事があったりすることも含めて、「パブリックスクールらしさ」を演出するための、つまり企画の題材に利用する場合のイメージの相違がないように、基礎となるいくつかの書籍を活用します。
 この新書は、そういったイメージのひとつとして購入しました。


 3冊目は1997年に発行されたこの新書は、2000年代の中頃のネーミング辞典の●ヶ国語辞典シリーズの走りと言えます。
 著者は理系のサイエンスライターということもあり、科学用語に寄せてあるのがその後のファンタジー系、あるいは日常系などの語彙に比べて特徴的です。
 扱っている言語も、裏表紙に日中英独仏西伊露とアラビア語以外の国連公用語をカバーしており、また欧米の近接地域での語彙の音や文字の使い方の近似するところも、単語がずらっと並べられている分、はっきりとわかります。
 辞典系の新書は、何かを調べたり、あるいは何かを企画するときに有用なため、それまでに購入した辞典系新書とかぶっていなければ、小まめに購入するようにしており、今回もその例に漏れず購入いたしました。