しばらくはここ数ヶ月で購入した書籍の購入理由について 第3回

「ゲンロン戦記」中公新書ラクレ

ソーシャルメディア革命 「ソーシャル」の波が「マス」を呑み込む日」ディスカヴァー携書

明智光秀 浪人出身の外様大名の実像」講談社現代新書

 1冊目は、批評家であり作家である東氏の「ゲンロン」という場を作り、会社名でもあり、その運営した経緯を語った書籍です。

 もともと、東氏の他の書籍、たとえば動物化するポストモダン ~オタクから見た日本社会~」などを読んでいたこともあり、会社化する言論活動が実際にどうだったのかが気になって、ある種の野次馬根性もあって購入した書籍です。私小説的な側面もあるのかな、と思ったりもしています。

 

 2冊目は、ソーシャルメディア、ブログ、ブロガーなどが多く輩出された時期に出版された、そして東日本大震災直前(2ヶ月前)の発売ということもあり、それまでのふわふわした「ネット上での新しい流れ」のようなものが実際にどうであったかについて、アメリカのほうも踏まえつつ書かれているのがこの書籍です。

 1995年のWindows95以降にインターネットは徐々に身近になっていき、当初は「どうやって収益を上げるのか?」から、パソコンの黎明期からのフリーソフトの思想なども含めた「ネットで得られるものは無料であるべき」という考え方などの流れも見つつ、どういうことが起こっていたのか、というのを知るために購入しました。

 

 3冊目は、大河ドラマ麒麟がくる」(2020年)よりも6年前に発売された明智光秀の実像に関する歴史学者の手による新書です。

 明智光秀は、その半生が謎に包まれているというより、史料がない部分が多いため、謎の人物として描かれやすいのです。近年、冒頭の大河ドラマのように注目されたこともあり(それだけではもちろんないのですが)、史料が見つかった、あるいは研究していた資料に実は記述されていた、などの発見から、少しずつ、その実像が見え始めたところですが、この書籍はその最初のほうに出てきた書籍であるようなので、気になって購入しました。